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オーディオのダイナミックな生命力を支える電源部。
弱体な電源回路では、決して、音楽の内面に息づいている感動を引き出すことはできません。
しかし同時に、電源回路は、ノイズの発生源にもなり得るというネガティブな一面も持ち合わせています。
駆動力とローノイズをいかに両立させるか。そこで、エンジニアの真の技量が試されるのです。
   
 
電源回路からのノイズや回路間干渉の影響を断ち 切る。そして、つねに、安定感あふれる電源供給能力を確保する。この双方の要件をかなえるには、DC/DC コンバータをオーディオ部から完全に切り離すという方法が、最も確実かつ効果的です。‘DRX9255’から採用されたこの理念を継承し、「DRZ9255」は、DC/DC コンバータを完全セパレートタイプとしています。堅牢・鉄壁の6面シールドケースに収められた内部回路は、 さらに、回路間の干渉を防ぐために3ブロック構成に分離。ディスプレイ表示部を司るVFD(表示管)用電源、CDメカニズムDSP用電源。さらに、オペアンプやボリューム回路などへの電力供給を司るオーディオ用電源を、確実にシールディングされた各々のブロックで処理。 DC/DCコンバータを本体部に内蔵するオーディオでは限界のあった、回路間の相互干渉を徹底的に排除することで、クリーン&ピュアなサウンドクオリティの獲得に成功しています。
 
本体電源系統図
3つの独立ブロックで構成し、相互干渉を最小限に押さえた、DC/DCコンバータ内部。
 
     
 
セパレート型DC/DCコンバータによるメリットの一つは、一体型モデルでは制約があって難しい、より強力な電源を確保できることにあります。電源部には、低インピーダンスと高いリニアリティを誇る、MOS-FET・PWM方式電源を採用。音質歪みや電源ロスを徹底的に抑え込むことに成功しました。また、±15Vとハイボルテージな回路駆動能力を有するため、RCAアウトプットでは最大8Vrmsまでノンクリップに出力できるという、卓越したポテンシャルを誇ります。飛躍的な高S/Nによって、透明感とダイナミクスに溢れるサウンドが車室内を満たします。
   
 
 
磁束による外部への影響を抑えた、トロイダルコイル部
   
電源の安定化に大きく貢献する平滑用回路には、ローノイズ特性に優れたダブルπ型フィルターを採用。内蔵のコモンノイズフィルターによって、整流後のリップルノイズを徹底的に排除することが可能です。そして、一時側には超低インピーダンス特性を備えたOS-CON(有機半導体アルミ固体電界コンデンサ)を。さらに二次側およびラインアウト出力段のカップリングコンデンサには、エルナー製“シルミックII”をクラリオンオリジナルのカスタムスペックに仕上げ、アッセンブルしています。シルミックは、電解紙の主成分にシルク繊維素材を使用した、音響用最高級電解コンデンサ。セルロース繊維を用いた一般のアルミニウム電解コンデンサに 発生しがちな、刺激的なピーク音や硬調さがなく、 そのしなやかな高・中域と伸びやかな低域のクオリティは、世界中のオーディオファイルを魅了しています。「DRZ9255」では、“シルミックII”の完成された音質をさらに磨き上げるため、界面面積やセパレート紙などをすべて大型化するなど、独自のカスタマイズを施し、いっそう雄大かつ深淵なサウンドスケールの創出を実現させています。
 一般的なコンデンサ    シルミックII
マニラ麻100% (×1000)   シルク70% マニラ麻30% (×1000)
DRZ9255専用のカスタム仕様に仕上げた、大型「シルミックII」コンデンサー
 
   
整流用ダイオード回路には、きわめて高速な応答速度により、低ノイズ化を実現する、ショットキー・バリア・ダイオードを採用。雑音や歪みを抑えた回路特性と高効率な電流特性によって、高音質化に大きく貢献しています。
   
 
DC/DCコンバータに課せられる重要なテーマの一つは、外界へのノイズ成分の流出を完璧なまでに抑え込むこと。いわば、外装部のマテリアルや形状の選定が解決の鍵となります。あらゆる策を検討した結果、プロジェクトチームは、異なるシールド特性を持つマテリアルを複合的に組み合わせる方法を見いだしました。DC/DCのトップカバーには、最厚部5mmに至る分厚い無垢アルミ材を贅沢に奢った、高剛性アルミケースを採用。アルミニウムは非磁性体であるために磁場の影響がなく、ノイズの抑制はもちろんのこと、走行中の振動によって生じる音質の影響にも優れた耐性を放ちます。そして、回路基板がアッセンブルされるロアーケースには、ブラックコーティングを施した、純銅板をセレクト。銅は磁気誘導を排除し、渦電流の放出抑制にも大いに威力を発揮する素材です。こうして、きわめて堅牢な外装部を得ることで、DC/DCコンバータからの発生ノイズを極めてローレベルに保つことに成功しています。
制振性とノイズの抑制に貢献、高剛性アルミケースと純銅板ロアーケース
   
   
 
DC/DCコンバータは、パーツ構成や強固なコンストラクション、さらに、ケーブルも含めたすべての完成度が揃って、はじめて本来の実力を発揮することが可能です。こうした視点から、「DRZ9255」では、あらゆる素材や構造を見極め、その結果として、カスタムオーダーで仕上げた8ゲージ相当のOFCノイズシールデッドライン(2軸)を標準で装備しています。高級信号用ラインケーブルにも匹敵する、高純度なOFC素材を贅沢に使用し、徹底したノイズシールディング処理を施したこのケーブルにより、車両から発生するさまざまなノイズの影響は大幅に排除され、つねにクリーンな送電を可能にしています。また、特にノイズが発生しやすいディスプレイ表示器(VFD)への電力供給にも、2軸のOFCシールド線を使用し、中継用電源ケーブルへのノイズの混入や干渉をブロックしています。この他、すべての電源系ケーブルラインに高純度OFCを採用し、送電ロスの少ない高効率的な電源供給を実現しています。
 
   
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